浜松市の老舗駅弁店「自笑亭」は23日、新商品「おに弁」を発売した。弁当箱のように器状に成形したごはんにおかずを詰め、片手で食べられる「おにぎり以上弁当未満」のアイデア商品だ。コンビニなどに押されていた駅弁はコロナ禍でさらに打撃を受けたが、時代に合わせた新しいかたちに復活を賭ける。
静岡県産コシヒカリのごはん150グラムを、縦10センチ、横8センチ、高さ3センチの箱形にし、真ん中のくぼみにおかずを詰めた。おかずは地元産のウナギのかば焼きや釜揚げしらす、三ケ日牛のしぐれ煮など12種類。エビチリ、焼きサバ、カツ丼、カレー、うま煮もある。1個税込み250~500円。
小さいが弁当と同じように、彩りにも工夫を凝らした。伊藤篤社長は「駅弁は重すぎるが、中身が見えないおにぎりでは味気ない。見た目も楽しんでもらいたいんです」。
コロナ禍で落ち込んだ駅弁の売り上げ
自笑亭は1855年(安政2…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル